胃潰瘍の経験とそれから生まれ変わった話
パーソナルトレーナー養成講座に通ったのは3年前でした。
今月から改めて専門学校で勉強しています。と言っても、すでに店舗がありセッションしているのでオンラインでの受講が中心です。
さっき臨床医学の授業中の動画を見ていたら、胃潰瘍の回で「胃潰瘍に罹患して貧血で悩んだ人」の例としてわたしの名前が出てきました。あー、ビックリした(笑)
添付の動画はその部分です(講座の内容には触れてません)。
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ここからは、わたしが体験した胃潰瘍の話。
12年ほど前に胃潰瘍になりました。
リトモスの指導資格を取りましたが何も活動せず過ごしていたころ、リトモス養成コースの同期が「遠くで代行として初レッスンしてやり逃げして来い」とわたしの初レッスンを決めて来てくれました。
初レッスンの一週間前から胃もたれがひどくなり、胃腸内科を受診しました。
診察後、とガスター10を処方されましたが、胃もたれには全く効きませんでした・・・。
そのまま半年ほど胃もたれ・むかつきを我慢したのですが、気を失いそうになることが何度かあり別の内科を受診しました。
胃カメラの結果、胃に大中小3つの潰瘍ができていました。
「なんでこんなになるまで放っておいたの?耐えられないほどの劇痛だったはず」と医師に聞かれました。
でも、全く痛くなかったのです。痛みを感じる心の余裕すらなかったんだと思います。「その余裕のなさに、また落ち込む」という悪循環でした。
血液検査の結果、治療を要する重度の貧血も起こしていましたが、胃が荒れるため鉄剤は飲めないので点滴で鉄を摂取しました。
胃潰瘍自体は、処方されたガスター20で翌日から嘘みたいに胃もたれがなくなりました。
ハヤクビョウインニイケバヨカッタ・・・。
その頃のわたしは、「痛くもないのに、病院に行くのは甘えだ」と思い込んでいたのです。
当時のわたしが今のわたしにパーソナルセッションを依頼して来たら、すぐ病院に行くようにアドバイスするのに。
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ここからは、胃潰瘍を期にわたしが別人のように生まれ変わった話。
初診で安静を言い渡され、その週末に予定していたメガダンスの資格取得のための認定コースは断念せざるを得なくなり大人泣きに泣きました。
胃潰瘍になった原因はレッスンへのプレッシャーでした。内科医に「そんなに悩むような仕事は向いてない、辞めることを考えたら?」とアドバンスされました。
レッスンデビューから半年経ち、代行レッスンをちょこちょこやっていたのですが、胃潰瘍の宣告後は絶対安静なのでもちろん代行せずに家でじっと考える日々。
そして、「やっぱりインストラクターになりたい!」と決断しました。この段階で深く考える時間が持てたことは今になってとても良かったと思います。
もうひとつの決断は「自分がコントロールできないことではもう悩まない」ということ。
「雨だからレッスン参加者が少ないかも?」
「夜遅い時間だから、誰も来てくれないかも?」
胃潰瘍前は、起こるか起こらないかわからない悩みで心が辛くなってました。
胃潰瘍以後は、「これ以上悩んだら、胃に来る」というボーダーラインがわかるようになったので、悩む深さを調節して考え方を変えるようになりました。
「雨でも来てくれるメンバーさんを大切にしよう」
「夜遅くて集客できないのは自分にまだその力量がないから。なら、力をつけてそこに挑もう」
そうすると、急に楽になりました。
ここ数年は、「悩みなんてなさそうだね」とか「いつも前向きですね」と言われることが多くなりました。
全く悩まない訳ではないけど(改善できない痛みがあれば悔しくて落ち込みます)、「壁は成長するチャンス」と思えるようになりました。
かんたんではないけど、人は変われます。
あの時、インストラクターになることを諦めていたら、今パーソナルトレーナーにもなっていませんでした。
3年前に
本業はパーソナルトレーナー
趣味でフィットネスインストラクター
になる!と決めて、今はそれが実現してます。
パーソナルトレーナーとしての学びを始めてから、「レッスン内容が変わり、よりわかりやすく効果を実感してもらえるオリジナリティあふれるもの」になりました。
紆余曲折ありましたが、今は毎日が充実しています。
こんな経験もお話しながら、最近は痛みや不調の改善だけでなく、クライアントさんの気持ちに寄り添うような内容のセッションもしています。